俺様幼なじみはドキドキします
「まーいいや。とりあえず昼食べたい。」

「?じゃー帰りますか?」

「だから、その敬語やめろ。」

「……ごめん、ね。えっとじゃー帰る?」

「帰らない。」

?お腹減ってるんだから、お家でご飯とかじゃなくて?

「おまえ昼は?」

「いや、今日お母さん達、妹の試合でいないから、家で冷凍ピラフでも食べようかと……思って……」

「はっちゃん元気?」

翔ちゃんから妹の名前が出てきて、
やっぱりちょっと楽しくなって。

「あ。うん!もう中学生でバスケやってる!」

「そっか、懐かしいな、あんな小さかったのに(笑)」

「あはは。今でも小さい方だけどね(笑)でもバスケ楽しいみたいだよ!!」

「奈々。」

「なーに?」

しまった……普通に友達みたいに話ちゃった。怒られるのかな?

「そーやって喋れるじゃんか。だから、変な敬語使うなよな(笑)」

笑ってそう言う翔ちゃんが

かっこいいと思うのは、やっぱりイケメンだからなんでしょうか……。

「俺も冷凍ピラフ食べたい。」

「え?」

「だから、冷凍ピラフ。」

「じゃー、買ってく?」

「奈々と一緒に、奈々の家で。」

「あ、じゃー、どーぞ?」

「……おまえな。」

「?」

何かいいたそうだったけど、とりあえずその続きはないようなので、我が家に戻る事になった。
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