俺様幼なじみはドキドキします
「えっと、どーぞ?」

「お邪魔します。」

なんか、今思えば翔ちゃんが家にいるとか、不思議な感じ。

少し前までは幼なじみだけど、もうそんなの関係ないとか思ってたのにな。

あれ……
なんだろ。

ちょっとドキドキするんだけど……。

「奈々?」

「え、な、なに?」

「どーした?」

「いや、なんか……ちょっと緊張(笑)とかかな?」

「……ふーん。俺、いちお男としては見られてんだ(笑)」

男?
そりゃ、翔ちゃんは男ですよね?

いきなりなんだろ?

「あ、ごめんね。ご飯、ピラフでいいの?本当に?」

「奈々が作るならなんでも嬉しい。」

「……。」

あれ、
あれれ?

おかしい。
やっぱりドキドキするんだけど?

「奈々と2人だから尚更に嬉しいけどな。」

「……。」

「……奈々?」

「あ、いや///ごめん、なんだろ、ね。えへへ。」

なんか、そんな事言われて、
ドキドキと同時にくすぐったくて……

翔ちゃんに、座ってて?と言って
キッチンに向かおうとしたら、

いきなり、後ろから、

抱きしめられて……。
< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop