俺様幼なじみはドキドキします
冷凍ピラフなんて、
お皿に盛って、レンちんで終わりだから、すぐできる。

ついでにスープくらい作ろうかなと、エプロンをだして
冷蔵庫を開けていれば、

「いいな。」


さっきから、翔ちゃんは意味がわからない。

冷蔵庫?

「翔ちゃんの家の冷蔵庫は何色?」

「は?」

「いや、冷蔵庫?いいなって言ったから?」

先程、敬語と先輩呼びで、
あんな事になったのかな?と自分なりに結論をだしたので、
もう、開き直って、翔ちゃん呼びにした。

「おまえ、ばかも相変わらずすぎだろ。」

「え、でも、いちお翔ちゃんと同じ高校行けたよ?」

「なにそれ、俺がいたからここにきたとか(笑)?」

「//違……。」

自分で言っておきながら、恥ずかしい。

確かに今の高校はレベルは高くて、家からも比較的近いというのもあって、もともと第一志望だったけど、
途中から、翔ちゃんが帰ってきて、そこの高校に行ってるって聞いて……。


「いや、違くないか//翔ちゃんとまた会えたら嬉しいなとは思ったのは本当だしね。えへへ。」

「おまえ、それ無自覚かよ。//」

キッチン越しだけと、
翔ちゃんを見れば少しだけ、顔が赤い?

あ、料理してると熱いもんね。
冷房?除湿?とかいれたほうがいいかな。

「翔ちゃん、熱い?」

「……熱いわけねーだろ、まぁ、てかなんか手伝う?」

「いや、大丈夫だよ、スープとレンちんだし(笑)翔ちゃんそんな事所立ってないで、座ってていいからね?テレビつけるよー?」

そう言ったのに、いらないと言って、
結局私がキッチンに立ってる最中、ずっと翔ちゃんも立っていた。


たまに見られる視線が、
熱く感じるのは、翔ちゃんじゃなくて、料理のせいなのかな……。

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