拗らせ女子に 王子様の口づけを
結局、濱本主任とゆっくり話せなかったな。
少し残念に思いながら、濱本主任が向かう二次会に引かれる。
今までならばみのりが迎えに来てくれたり、あまり一人で遅くならないように心掛けていたから二次会に出席することは殆どなかった。
それに、私が二次会に行くとなると三矢は必ず送ろうとするだろう。
自惚れでも何でもなくて、今までの経緯を辿ると一人ではきっと帰れない。
それはありがたいことなんだけど、さすがに申し訳なくなる。
濱本主任には又会社でお話しするとしてやっぱり今日は帰ろうかな。
奏ちゃんも、濱本主任と仲がよかったら二次会に行くかもしれないしね。
これ以上一緒は無理。
ってこともあるんだけど。