拗らせ女子に 王子様の口づけを


って、がむしゃらに仕事しすぎた。

朝起きてからちょっとだけ頭が痛い?
痛くない?
痛くないと思いたい。





…………さすがに疲れが取れない。

でも、今日を乗りきったら後は急ぎのものは特にないし。
後これだけ、後これだけだって詰め込みすぎたかもしれない……。

あぁ、こんなところで自分の年齢を確認してしまうなんて。
せつなすぎる。


「おはよう、早川昨日も遅かったって?無理すんなよ」


何処から聞いたのか、三矢は何故か私の行動を把握している。
思わず怪訝な顔を向けてしまった。

「三矢、……ストーカー?っ、いった!」

「アホか!守屋さんが言ってたんだよ」

力こそ入ってはいなかったけど、ズドンと頭にチョップが入った。

あんまりだ。

「ねー三矢。痛い」

「人のことストーカー呼ばわりしたからじゃ」

えーだって、詳しすぎるんだもん。
頭を押さえながら恨めしげに睨んでやった。

「守屋さん、心配してたぞ」

そう言って三矢は離れていった。
なんて優しいんだ瑞希さん。


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