拗らせ女子に 王子様の口づけを
「私としてはその不毛な片想いを早く成仏させてほしいのよ。前に私の職場の男の子達と会ったでしょ?」


「ふぇ?うーん……いつ?」


「あのねぇ…この前『まる太』で飲んだとき、帰り際レジの処で入ってきたお客さんが私と一緒の病院の看護師の子らだったの。私とちょっと話してたじゃない」


「そうだった?」


「そう、そうなの。その時にあんたの事気に入ったらしくて紹介してほしいって言われてるの。どうする?」


「えーーーいいよー。面倒臭い。他の男の子と話してて奏ちゃんに誤解されたくないし、断っといてよ」


「そんなんだから、いつまで続けるのかって聞いてるの!ねぇ、もう私達25だよ?あんた野々宮先輩追いかけすぎて=年齢じゃない…。沙織、あんたモテるんだよ?勿体ない」


「モテるわけないじゃーん。そんなモテ子なら奏ちゃん落とせてるよ」


「そりゃちょっとおバカだけど、ちょっとロリっぽいけど、それが好きな人もいるんだから。フェチ?マニアとか?あっ、ほら、沙織見た目のわりに胸とか大きいじゃん。武器にどお?」

< 5 / 162 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop