拗らせ女子に 王子様の口づけを
いやいやみのりさん。
全く褒めてないよね?
「みのり……………?」
すこーし低い声でみのりの暴走を止める。
「はぁ、、、分かったわよ。そっちは断っとく。でも、ちゃんと考えてよ?今までみたいに好きなだけ追いかけれる年でもないんだから、この辺で蹴りつけなさい」
「考えとく………」
不貞腐れたように頬を膨らませている姿が可愛くて自然とみのりの頬が緩む。
この拗ねた顔も可愛いのよね。
小さい頃からかわいかったけど、今も可愛い。
小学生の頃から大人びた容姿をしていたみのりは、実は可愛い物が大好きだった。
沙織と初めて同じクラスになった小学校3年生の時、そのあまりの可愛さに一目惚れをした。
『私、長瀬みのり。お願い!お友達になりましょう?』
はぁ、、、あのときの沙織のビックリした顔。本当に可愛かった。
それを、野々宮め………。
私の沙織をいい加減離してほしいものだわ。
完全な八つ当たりを抑えながら、沙織に今日の目的を思い出させる。