あぁ、神父様。神の御心よ
この世界にはヒトと"ケガレ"という者が存在していた
もっとも"ケガレ"なんて呼び方はヒト側が彼らを卑しい者としてつけた呼び方だ
彼らはヒトとは違うが、とても姿形は似ている
違うといえば髪に羽が混じっていて、奇抜な目の色をしていることくらいだろうか
その者たちは、ヒトに昔々から迫害を受けていた
一方的な侵略戦争は100年続き、彼らの王族は皆殺しにされた
そして彼らは権利を失い、ヒトに使われるように粛々と生きている
心優しい彼らは、それでもヒトを傷つけることをためらった
神は彼らを見放されたのだろうか?
救いの手は、すぐそこまで