2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Six --**
ワタシの聞き間違いだったのかもしれないけど、たぶん、そうだったんだろうと思う。
……ううん、ワタシがそう勝手に思っていたいだけだ。
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それから少しして、ワタシたちはどちからともなく豪華なベッドに入った。
そして、さっきワタシがお願いした通りの体制で寝ている。
桃原直貴はワタシの両手をしっかり握ってくれている。
これが、ワタシが夢に見ていたこと。笑われるかもしれないけど、本当にこれがワタシの小さな夢だった。
――死ぬ前に叶えられてほんとによかった。
ワタシが見つめる先には、死の香りが漂う未来。
今、あなたが見つめる先には何が写ってる?
聞きたいけど、怖くて聞けない。
もしもワタシと同じものを見ていたとしたら……。
そんなことはありえないって分かってるんだけど、どうしても怖くて聞けない。
今日だけ素直にならせてね。
ほんとにごめん……。