2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
 
**-- Six --**



ワタシの聞き間違いだったのかもしれないけど、たぶん、そうだったんだろうと思う。


……ううん、ワタシがそう勝手に思っていたいだけだ。


・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・:*:・゚'★,


それから少しして、ワタシたちはどちからともなく豪華なベッドに入った。


そして、さっきワタシがお願いした通りの体制で寝ている。


桃原直貴はワタシの両手をしっかり握ってくれている。


これが、ワタシが夢に見ていたこと。笑われるかもしれないけど、本当にこれがワタシの小さな夢だった。


――死ぬ前に叶えられてほんとによかった。


ワタシが見つめる先には、死の香りが漂う未来。


今、あなたが見つめる先には何が写ってる?


聞きたいけど、怖くて聞けない。


もしもワタシと同じものを見ていたとしたら……。


そんなことはありえないって分かってるんだけど、どうしても怖くて聞けない。


今日だけ素直にならせてね。


ほんとにごめん……。
 

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