2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- another side Six --**
「よし、機嫌直ってよかった!」
ヒデくんはそう言って、あたしの頭をクシャッとした。
「ありがとね」
「なんの!」
ヒデくんはまたニカッと笑ってくれた。
あたしが今考えてること、ヒデくんは誘導尋問みたいに聞き出してくれた。
まだ不安な部分もあるけど、それでも話してよかったし、聞いてもらって少し軽くなった。
あの女、自分が桃原さんに見向きもされないからキレてあんなひどいこと言ったんだろな。
でも、かわいそうだなんて思ってやんないんだから!
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「ヒデくん、やっぱしよっか」
「生理は?」
「ウソ!」
それからあたしたちは、幸せなクリスマスを過ごした。
栞ちゃん、栞ちゃんも幸せなクリスマスを過ごしてね。
今日のことは、気にしちゃダメだからね。
メリークリスマス、栞ちゃん。
すてきなクリスマスを……。