2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
 
**-- Seven --**



早くワタシを嫌いになってね。


直貴はそのほうが幸せだと思うから。


本気で好きになっちゃったから、これから先がほんとに怖い。


直貴のあったかい体、大きい手、少し生意気なことを言うその口も直貴の全部が大好き。


好きだから、ワタシは好きなのをやめなきゃいけない。


迷惑はかけられないから、これからは1人で闘うって決めたんだ。


おかしいよね。


ノートにだったら直貴の名前だってワタシの気持ちだって素直に書けるのにね。


面と向かったら、ワタシはキツいことばっかり言って傷つけちゃうね。


ほんとにごめん。
だからバイバイ。


゚*,。,*゚*,。,*゚*,。,*゚゚*,。,*゚*,。,


――やっぱりまだ死にたくないよぉ……。


ワタシはこの日、泣き疲れて眠るまでひたすら泣いた。


病気を受け入れなきゃいけない現実と、受け入れたくない未来との間でうずくまって泣いていた。


直貴のことを想いながら……。
 

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