2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- other side Seven --**
2人に心の内も密かに立てていた計画も見透かされていて無性に腹が立った俺は、ぶっきらぼうにそう言った。
「いいじゃん、俺らの中で流行ってんだよ」
ヒデはまたしてもニヤリ顔で俺のわき腹をこづいた。
「栞ちゃんも待ってると思うよ〜乗り気みたいだし!」
ヒデにつられたのか、雪ちゃんまでもニヤリ顔でそう言った。
「もー、やる事が小学生以下なんだよ」
そう言ったけど、内心はすごくうれしかった。
「なんだよ〜、まんざらでもない顔しやがって〜」
「キメてね、桃原さん!栞ちゃんが変わるなら今がチャンスなんだからさっ」
ヒデと雪ちゃんは口々に俺を励ましたあと、仲良く手をつないで先に境内に入っていった。
栞が来たとき、2人がいない理由は俺が考えろってことだ。
2人の粋な計らい……かな?に、ひとまず感謝しなきゃな。
それから栞が来るまでの30分、俺はドキドキハラハラしながら今か今かと首を長くして待っていた。