2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- another side Seven --**
あたしとヒデくんは桃原さんに計画を話したあと、先に境内に入った。
神社の中は人だらけで、何度もヒデくんとつないだ手が離れそうになった。
そのたびに、ヒデくんはギュッと力強くあたしの手を握って、引っぱってくれた。
そんなカッコいいヒデくんがあたしは大好き。
合コンのときもクリスマスのときも、ヒデくんはあたしを守ってくれた。
こういう普通の幸せを栞ちゃんにも感じてほしいな。
栞ちゃんはいつも我慢ばかりする恋をしてたから、近くで見てて切なかったんだよ。
栞ちゃんは不倫してるなんて一言も言わなかったけと、あたしは気づいてた。
ただ言わなかっただけなんだよ?だから桃原さんとは普通の幸せをいっぱい感じてほしい。
あたしとヒデくんみたいに、会いたいときに会えて、手をつなぎたいときにつないで、記念日とかイベントを一緒に過ごしてほしい。
お節介だとは思うんだけど、あたしはそう思ってるんだよ。