2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
 
**-- another side Seven --**



そんな会話をしていたとき、ヒデくんのケータイが鳴った。


パコッとケータイを開いて2人で内容を見てみると、桃原さんからのメールだった。


「『2人で消えるがあとはよろしく』だって!直貴の奴め〜」


ヒデくんが読み上げたのはそんな一文だった。


あたしたちは顔を見合わせてププッと吹き出して笑ってしまった。


「一行しかないじゃん!」

あたしがそうツッコと、


「絵文字くらい入れろよな。相当焦ってんじゃねぇの?直貴の奴」


とヒデくんは笑った。


そのメールへの返事は、2人一致で「あとで報告すること!」。


どこへ行くか分かんないけど、なんだかうまくいきそうな予感がした。


そのあと、あたしたちは桃原さんからのいい報告を待ちながら焼きそばを2人で食べた。


報告はいつになるか分かんないけど、それからは神社でカウントダウンをして、願い事をして、2人で新年を祝った。


願ったのは、もちろんあたしたち4人の幸せ。
 

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