2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Prologue --**
ワタシとは人種や毛並みが違うみたいに、念入りに化粧をしたり髪を巻いたり男ウケしそうな服を着たり……。
――そんなに男が欲しいのか。
ワタシには全く理解できない領域だった。
そんなワタシはこの合コンで浮きまくっていて、今思えばだいぶ場の雰囲気を壊していたと思う。
雪だって、どうしたらいいか分からなかったと思う。
お世辞にも楽しい合コンだったとは言えないものだったし。
でも、何度も断ったのにしつこく誘う雪が悪い。
どうせ今日で雪ともお別れなんだから、仕事場から直で家に帰らせてほしい。
ワタシのお別れ会なんていらないし、お別れ会が合コンだなんてもっといらない。
だからワタシは最高に機嫌が悪かった。
雪のお節介が4割、それとなかなか別れてくれない男が6割で、ワタシは頭がパンクしそうだった。
ワタシにあとほんの少しの自制心がなかったら、この合コンをブチ壊していたと思う。
それくらい、ワタシのマグマは噴火寸前だった。