2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Two --**
シャワーはいつもより少し熱めにした。シャワーの前に、切れた暖房のスイッチも入れた。
シャワールームの曇った鏡に映るワタシの顔は、すごく醜かった。
洗っても洗っても落ちない汚れが顔中に付いているみたいだ。
ワタシは自分の顔を1回見ただけで、あとはシャワールームを出るまで見ないようにした。
もともとワタシは自分の顔が好きじゃない。好きじゃないものをいくら見たところで、なかなか好きになれるものじゃない。
シャワーを浴びて外に出ると、ちょうどいいくらいに部屋が暖まっていた。
シャワーのおかげでだいぶ調子が戻ったみたいだ。少なくとも二日酔いは軽くなった。
ワタシはなるべく早く支度を済ませて、さっそく薬局に出かけた。
時刻は7時半。
24時間の薬局が近所にあって助かった。
元気な時は電気とお金の無駄遣いだなんて思って見ていたけど、こういう弱っている時には便利だと関心してしまう。
つくづく都合がいい女だな、ワタシは……。