2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Thirteen --**
それでも、そう思う反面、1人でベッドに入ると“これでよかったのかな”という解決しそうにない不安がワタシを襲う。
ワタシは十分すぎるくらい幸せだけど……。
「……直貴、直貴はこれでよかったの?」
暗い天井を見つめては独り言ばかりが出てしまう。
「直貴とこうなる前に一番最初に言わなきゃいけないこと、ワタシはまだ言えてない……」
涙がどこからともなくやって来てワタシの視界を歪ませる。
「……余命1年……」
“1年、1年”って言っているけど、本当はもう1年だって残ってないんだよ。
「ごめん直貴……、ずっと先の未来まではワタシは一緒には行けないよ……」
空中に片手を伸ばして自分の手の甲をまじまじと見てみた。
今も全身を勢いよく駆け巡るこの血液の中に、あの爆弾が潜んでいる。
今か今かと爆発するのをうかがっているんだ……。
そんな計り知れない恐怖がワタシを夜な夜な襲う。
熟睡できる日は、最近ほとんどなかった。