2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Two --**
――気持ち悪いしもう我慢の限界だ……。
バターンッ!
・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・:*:・゚'★,
それからのことは、ワタシは全く覚えていない。
目が覚めたとき、なぜかワタシはベッドに寝ていて、ワタシの熱で生ぬるくなったタオルがおでこに乗っていた。
そして、なぜか引っ越し屋さんのその人が、ワタシの部屋にいた。
「小峯栞さん、あんた大丈夫なのかよ。熱があるとかカゼひいてるとかさ、そういう事は早く言ってくれよ。その……、いろいろ言って悪かったよ」
目の前にヌーッと現れたその人はワタシの顔を見ながら言った。
そして驚いたことに“悪かった”と謝った。
「ワタシ……」
「倒れたんだよ、あんた」
「……そう」
「体は?倒れたときどっか打ったとこは?ほら、服脱がせて見るわけにはな……いけねぇから」
その人は、そう言ってワタシから視線をそらした。
「頭と腰と、肩と背中と、腕も足も痛い」