2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
 
**-- other side Thirteen --**



そうしてまた週末の仕事。
いつものようにトラックに乗って引っ越しの荷物を運んでいると、珍しく俺のケータイが鳴った。


ちょうど高速に乗っていたときだったから、すぐには確認できないけど、着メロからすると栞からのメールのようだ。


気を遣ってか俺が仕事中のときはメールもしない栞だったから、うれしくなって次のパーキングでメールを見てみることにした。


だいぶ先のパーキングでも、俺の気持ちはドキドキとワクワクでいっぱいになった。


パーキングに着くと、俺は期待に胸を膨らませてメールを開いた。


すると、人以外で一番最初に思いついたものをメールしてほしい、なんていうよく分からない内容。


最後まで読むと、雪ちゃんの会社で流行っている心理テストだということが分かった。


内容を理解したところで、さあこれから思い浮べるぞと思った矢先、会社から支給された仕事用のケータイがタイミング悪く鳴った。


嫌々電話に出ると、事務の吉田さんからだった。
 

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