2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Fourteen --**
「お〜!今日は和風かぁ」
「そうなの!お袋の味の代表、肉じゃがにしてみました〜」
テーブルに出してある肉じゃがを見ると、直貴はうれしそうに言った。
ワタシも、直貴のいい反応を見てうれしくなってテンションが上がってしまった。
そして早速、2人でテーブルを囲んで食べることになった。
チョコとプーさんマスコットは食事のあと、直貴が帰る直前に渡すことに決めていた。
「いただきま〜す!」
「どうぞ」
直貴は真っ先に肉じゃがに箸を伸ばして、豪快に口いっぱいに入れた。
「どう?直貴のお母さんみたいな味になってる?」
「ふん!ふん!」
直貴はニコニコしながら首を縦に振って、満足した表情を見せてくれた。
「よかった」
ワタシはその顔に安心して、やっと1口、肉じゃがを口に入れた。
「前から思ってたんだけどさ、栞って料理上手いよな」
口にあるものを飲み込んでから、直貴は関心したように言った。