2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
 
**-- other side Fourteen --**



ここ2〜3日の俺は、仕事に精が出ていた。


だってもうすぐバレンタインだ。栞からのチョコを期待しないわけはない。


今までもらったどのチョコよりも栞からのチョコが楽しみでならなかったんだ。


仕事中に入ったあのメール、あとでよくよく考えてみると、もしかしたら栞はチョコのほかに何かくれるかもしれない。


そんな期待に胸が膨らむ俺23歳・来年の3月に24歳になります!


小学生じゃあるまいし、いい大人が“バレンタイン”にドキドキワクワクするわけ……あるんです。


たぶん世の中の男たちは、みんなバレンタインに期待しているに違いない。


何よりも期待しているのは、好きな人からもらう手作りチョコ、間違いない。


街中を見れば、バレンタインフェアか何かで店の外でまでチョコを売っているし、飾りつけも派手だった。


――こりゃ、今からホワイトデーのお返しも考えとかなきゃなぁ。


なんて、早とちりの俺はもらう前から思っていた。
 

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