2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Seventeen --**
「え〜、パッと見ただけじゃ分かんないよ」
雪が楽しそうに笑うから、つられてワタシも笑顔になっていた。
「まぁね〜、見ただけじゃね。じゃあ、はい!気に入るかどうか分かんないけど」
雪はちょっと残念そうな顔をしてワタシにプレゼントを渡した。
「あ、ごめん。もうちょっと考えればよかったね」
思ったことをすぐに口に出してしまうのはワタシの悪い癖だった。
雪を傷つけてしまったのではないかと思ったワタシは、受け取りながら謝った。
「なんちゃって。ひっかかってやんの〜」
雪はとたんにニカッと笑って、ワタシの腕をつんつんつついた。
「も〜、これだから雪は……」
あきれ顔でそう言うも、ワタシは雪のこんなおちゃめなところも好きだった。
ワタシを楽しませようとしてくれる雪の気づかいがすごくうれしいし救われる。
ラッピングを解くと、ワタシはこの言葉しか出てこなかった。
「かわいい〜」
「でしょ?」