2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Seventeen --**
「雪にはバレバレだったかぁ〜」
ワタシそう言って、雪に倣(ナラ)って視線を床に落とした。
「まぁね〜」
雪は得意気に、勝ち誇ったようにワタシに満面の笑みを見せた。
「「ふっ、ふふっ」」
目が合うと、ワタシたちは特におかしいわけでもないのに笑いだしてしまった。
ほんと、今ここで誰かがくしゃみをしたって爆笑できるくらい、おかしかった。
そのあとは、雪が持ってきてくれたひなあられを食べて、甘酒も飲んだ。
小さな瓶に入った甘酒は、温めようにもワタシ自身も給湯室なんて知らなくて、冷たいままマグカップに注いで飲んだ。
ひなあられを食べている間も、冷たい甘酒を飲んでいる間も、ワタシたちは休む間もなく笑った。
1時間くらいすると、笑い声がもれていることに気づいた看護師さんが中に入ってきて、雪はつまみ出されてしまった。
ワタシの病室は、空いているベッドがなくて個室だった。
だから自然と笑い声も大きくなってしまったんだ。