2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Eighteen --**
誰かのために生きることに、ワタシは逃げているのかもしれない。
自分の命なんだから自分のために生きればいい、そう言う人もいるだろう。
人はみんな同じ考えを持つわけじゃないし、違うのは当たり前。
だけど、ワタシ自身が“逃げている”と思わなければ、誰かのために生きることも1つの選択だと思う。
でもワタシは実際“逃げているかもしれない”と負い目を感じているのだから、正解を選択しているのかどうか自信がない。
人の心は複雑なこと極まりない。自信を持って突き進んでも、ほんの些細なことでその自信が揺らいでしまう。
ワタシの心の中は、常に複雑な感情で渦巻いている。
海で例えると、さざ波が立ったり凪になったり、時化(シケ)で大荒れになったり津波の前の静けさになったり、かと思えば大津波が襲ってきたり。
はたまた、何の変化も起こらない海の底に行きたくなったり……。
ワタシの一番の理想。
寄せては返る穏やかで静かな波はずっと感じることがないままだった。