2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Twenty --**
どれを取っても、ワタシに都合がいいお願いばかり。
木村さんには“ごめんなさい”の言葉しか出てこない。
だけど……。
ごめんなさい、木村さん。
「今のワタシには直貴の存在が全てなんです。だから木村さん、あと2ヶ月だけでいいから……直貴をワタシに貸してください」
涙が一気に溢れ出す。
止められないし、もう止まることもできない。
「ワタシだって好きなんです、直貴のことが……」
とうとう言ってしまった。
言ってはいけないことを、言ってはいけない人に言ってしまった。
「本当は、誰にもお願いしたくないんです。直貴のそばでずっと生きていたいんです。だけどワタシにはもう……」
言い出したら止まらない悪い癖がここでも出てしまった。
木村さんの心を傷つける言葉ばかりが、次から次へとワタシの口をついて出る。
「……大丈夫ですよ、小峯さん。小峯さんはもうすぐ永遠の幸せをつかむことができるはずです」
木村さんは覚悟を決めたように微笑んだ。