2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Twenty three --**
都合よく考えすぎなのは分かっているけど、そう思わずにはいられなかった。
またワタシは、間違った答えを出そうとしていたみたいだ。
三浦さんのおかげで、踏みとどまって思い直すことができた。
ありがとう、三浦さん。
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7時を過ぎた頃、直貴たちがお見舞いに来てくれた。
「今日もありがとね」
ワタシがそう言うと、直貴たちはワタシにとびきりの笑顔を見せてくれた。
「起きてて大丈夫なのか?」
直貴が聞いた。
「うん。今日は調子がいいから」
「そっか。……あんまり無理するなよ?」
「ありがとう」
直貴は笑顔でワタシの頭をなでてくれた。……あったかくて気持ちいい手だった。
「栞ちゃん、今日は顔色いいね」
雪も笑顔で言ってくれた。
「毎日来てくれるからね。そのおかげだよ」
「ううん。栞ちゃんが頑張ってるからだよ」