2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
 
**-- Twenty three --**



都合よく考えすぎなのは分かっているけど、そう思わずにはいられなかった。


またワタシは、間違った答えを出そうとしていたみたいだ。


三浦さんのおかげで、踏みとどまって思い直すことができた。


ありがとう、三浦さん。


・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・:*:・゚'★,


7時を過ぎた頃、直貴たちがお見舞いに来てくれた。


「今日もありがとね」


ワタシがそう言うと、直貴たちはワタシにとびきりの笑顔を見せてくれた。


「起きてて大丈夫なのか?」


直貴が聞いた。


「うん。今日は調子がいいから」

「そっか。……あんまり無理するなよ?」

「ありがとう」


直貴は笑顔でワタシの頭をなでてくれた。……あったかくて気持ちいい手だった。


「栞ちゃん、今日は顔色いいね」


雪も笑顔で言ってくれた。


「毎日来てくれるからね。そのおかげだよ」

「ううん。栞ちゃんが頑張ってるからだよ」
 

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