2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
 
**-- Twenty three --**



“永遠の幸せを手に入れられる”と言った本当の意味が、やっと分かった。


このことだったんだ、と。


ワタシの人生は嫌なことだらけだったけど、最後の最後に特大の花火が打ち上がった。


直貴はこのために目の周りに大きなアザを作ったんだろうな。


毎日、難しい顔して悩んでたんだろうな……。


このプロポーズで、今まで謎だったことが一気に解けていった。


ワタシのゴールは、やっぱり直貴の胸だったんだね。


結婚のことは少しも考えていなかった。だけど、最後にちょっとだけ手を伸ばしてもいいのなら、この幸せを……直貴の愛の形を受け取りたい。


申し訳ない気持ちばかりが先に立つけど、それでも直貴の愛に溺れて死にたい。


……そう思った。


いいんだよね、神様。
直貴に甘えていいんだよね?
ワタシのゴールは、こっちでいいんだよね……?


間違ってないよって言ってほしいな。


ねえ神様、
あともう少しだけ、ワタシに時間をください……。
 

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