2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- other side
Twenty three --**
緊張で心臓がバクバクする。
不整脈でも出そうなくらい、ドキドキじゃなくてバクバクだった。
まずは、ビッグニュースと銘打って栞の興味を引く。
そして「次の日曜日に……」と、本題を切り出した。
そこまで言うと急に不安になってしまった。助けを請おうと雪ちゃんを見ると、雪ちゃんは“大丈夫”と目で合図をしてくれた。
それでまた力がみなぎった俺は、
「次の日曜日、俺の両親を栞に会わせようと思ってる」
と、口から心臓が飛び出そうなほどの緊張の中、そう言うことができた。
それを聞くと、栞は全く状況が飲み込めないという顔をした。
瞬きも忘れ、口をポカンと開け、“何が起きたの?”という感じだった。
その表情がさらに俺の心臓をバクバクさせる。少し落ち着いた緊張の波がまたグーッと押し寄せる。
俺はそこをなんとか乗り切り、次の言葉をポツポツと発した。
「……結……婚……してほしいんだけど」