2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
 
**-- other side
     Twenty three --**



2人の支えがあったからこそ、俺はこうして栞を想っていられる。


いつもいつも俺を助け励まし、時には反発しあうこともあるけど最後には笑顔で受け入れてくれる。


感謝をしてもし足りない。
かけがえのない、一生の仲間だ。


俺と栞の結婚を話したときは否定されてしまったけど、今では2人とも賛成してくれている。


賛成した理由には俺の両親のことが大きいだろう。


だけど、それ以外にも2人は俺や栞を間近で見ていてくれた。


そのことも、賛成の理由に大きく関わっていてくれるだろう。


2人は何も言わないけど、俺はそう感じている。





「成功したんだろ?プロポーズ」


ロビーまで来ると、ヒデは俺の顔を見てニカッと笑った。


「何で分かった?」

「お前の顔見りゃ分かるよ」


きょとんとした顔で聞く俺に、ヒデは今度はニヤニヤという顔になって言った。


「おめでとう」

「お、おう」
 

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