2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- other side
Twenty four --**
プロポーズをしてから数日後の今日・日曜日、いよいよ栞を父ちゃんと母さんに紹介する日がやってきた。
前の日の夜は全くと言っていいほど眠れず、緊張の波だけが寄せては返すばかりだった。
2人はどんな結論を出したのか。答えは俺にも分からない……。
期待で胸が膨らんだと思えば、今度は不安で胸が押しつぶされそうになる。
眠れない夜は、あっという間に明けていった。
でも、プロポーズの次の日に、栞がうれしそうに話してくれたことが緊張と不安を和らげてくれた。
結婚式の夢を見たんだって。
栞は真っ白なウェディングドレスを着ていて、俺も真っ白なタキシードを着ていてそうだ。
そのタキシードの胸ポケットには真っ赤なバラが一輪差してあって、バージンロードの先で待つ俺は栞が来ると頭にバラを飾ったんだって。
もちろんヒデと雪ちゃんもいて、栞はブーケを雪ちゃん向かって投げたんだそうだ。
……そんな夢だって。