2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
 
**-- Twenty five --**



直貴と結婚してからは、息をつく暇もまばたきをする暇もないほど加速度を増して時間が過ぎていった。


人生最後の1ヶ月。
人生最後の1週間……。


幸せな時間であればあるほど、ジェット機にでも乗っているんじゃないかと思うくらい、空の上に向かって飛んでいるみたいだった。


・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・:*:・゚'★,


12月。


お義母さんは、あれから毎日付き添ってくれるようになっていた。


直貴が仕事に行っている日中、ワタシを1人にしないようにずっと付いていてくれるんだ。


おかげでお義母さんとはずいぶん仲良くなって、直貴の小さい頃の写真を見せてくれたり話を聞かせてくれた。


一番おもしろかったのは、パンツを頭にかぶった直貴の写真。


幼い直貴はいったい何をしたかったんだろうな。


お義母さんも「変な子よね」なんて言って笑ってたっけ。


ワタシが知らなかった直貴を知っていくうちに、ワタシはもっと直貴が好きになっていった。
 

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