2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
 
**-- Four --**



――雪に相談……しようかな。


最近はそんなことを思うようにすらなっていた。


ストーカー宣言されたんだ、ワタシだって鉄でできているわけじゃないからちょっとは怖い。


ワタシの住所も電話番号も知られているわけだし、会社帰りに待ち伏せされてたりした日には腰を抜かすくらいじゃ済まないかもしれない。


警察に届けようにも、特にストーカーらしいことをされたわけじゃないし、このメモを持っていったところで真面目に取り合うわけがない。


警察とはそういう所。
ワタシは身をもって体験したことがあるから、これは確実に言えることだ。


本当に真面目に仕事をしている警官の人には悪いけど、そうなんだから仕方がない。


ワタシは思い切って雪に電話をかけることにした。


昼間は雪もワタシも仕事があるから、部屋に帰ってから頃合いを見計らってかけることにした。


合コンの時に何も言わずに帰って以来、1週間ぶりの電話だった。


ひとまずゲームはセーブって感じかな。
 

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