2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Four --**
『プルルルル……』
耳の向こうから無機質な電話の呼び出し音が聞こえる。
「もしも〜しっ」
すぐに雪は明るい声で電話に出てくれた。
「雪、久しぶり。ワタシだけど」
「お〜!栞ちゃん、元気〜?」
「うん。まぁまぁ元気」
電話の向こうからは、雪の声以外に騒がしい音が聞こえてくる。
「どした?カゼでもひいた?」
雪がテンション高めに聞く。
「うん。だいぶ治ったけど。ところでさ、今電話してても平気?」
「うん。スーパーに買い物来てるだけだよ。なんかあった?」
雪は、ワタシが断りもなしに合コンから帰ったことを気にしていない様子だ。
「あ、うん……、この前の合コンさ、勝手に帰ってゴメンね?怒ってるかと思って。その電話」
「な〜んだ、そんなこと?栞ちゃんの気にすることじゃないよ、あれは無理に誘ったあたしが悪かったんだから」
「うん、あんがと」
「ううん!で、何があったの?」
「や、別に……それだけだよ」