彼女がお酒を飲んだら
彼女を俺の部屋に入れ、ソファに座らせて、その前にあるテーブルの上に冷たいお茶をだす。

「…ありがと。」

彼女はボソッとお礼を言うと、またさっきのようにこくこく喉を鳴らして飲む。

「どう?ちょっとは回復した?」

顔を覗き込むと、目をしぱしぱさせている。

「もしかして、眠い?」

尋ねるとコクンと頷く。

俺は小さくため息をつき、半ばヤケになりつつ、応えた。
「いーよ、ちょっと寝ていきな。俺はシャワー浴びてくる。しばらくしたら起こして送ってく。」

彼女は頷くと同時に目を閉じてすぐに寝息をたてはじめた。




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