彼女がお酒を飲んだら
お互い会社を上がったあと待ち合わせして店を探した。

まだ外は明るく、そして蒸し暑い。

あんまり歩きたくないが、会社の奴らに会うのは避けたい。

それに彼女の今の体調だと重ためのメニューだと無理だろうと思い、創作和食の店に入った。

「「とりあえずお疲れ」」

ジョッキのビールを傾ける。

今日もなかなか暑かったからか、アルコールはすいすいと喉を通っていく。

さっぱりしたツマミを何品か注文し、料理が来るまでお通しの枝豆を口に運んだところで、彼女が俺に尋ねた。

「2人で飲みに来るなんて初めてだよね。どうしたの?」



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