恋雨前線-大切な君へ-
あっ、と思ったときにはもう遅かった。







「えっ、やば」







「あいつ頭大丈夫かよ」








廊下にいた人たちが、みるみる私を取り囲む。








私に注がれる、好奇の目。








ああ、やってしまった。








どうしてこんな集団の中にいなければいけないの?








何もかもが嫌になるよ、こういう時って。








どうして、いつも私なの…?







どうして…
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