恋のリハビリ

クリスマス

俺は夏祭りの日から猛勉強を始めた。


何故だか分からないけど、アミに対して責任感が生まれ、将来の為に勉強しないと。って気持ちになったんだ。
アミにそんなことは言ったりはしないけど。


それまでは300人中200位以下の落ちこぼれの成績だったが、秋には50位以内に入っていた。


『今日学校終わったら遊ばない？』

『ごめん、来週テストだからさ、終わったら遊ぼう。』

『分かったー勉強頑張ってね。』


その代わりといってはなんだが、
アミと会う回数が減ってしまった気がする。
だけど、別にアミとの関係は悪くなったりはしてない。‥‥って少なくとも俺は思ってたんだ。


あ、もーすぐクリスマスかぁ。
今まで家族と普通に過ごしてきたクリスマス。
でも今年はアミと過ごしたい。
俺は家でアミに電話をした。


「クリスマス空いてる？」

「空いてるよー」

「クリスマスって会うならやっぱイブの24日だよな？」

「え？クリスマスっていったら25日がメインじゃないの？」

「いや、普通恋人が会うのは24日だって！」

「もーどっちでもいいけどさ‥‥だったらどっちも会えばいいじゃん！！」

「あ‥‥うん、そうだよな。そうしよ！」


アミのこういうところ、嫌いじゃないんだよな。


俺は初めて彼女へのプレゼントってモノを買いに行く。なんとなく香水がいいかなって思って、いざ見てみるが、こんなに種類があるとは‥‥。


俺は鼻がもげそうになるくらい、いろんな香水の匂いを試しでかいだ。
んーなんかもう匂いがよく分からなくなってきたけど、アミに似合う匂いを、アミを想像しながら選んだ。
ウルトラマリンってやつを買った。


「はい、これ。アミ、香水とかつけるか分からないけど、よかったら使ってよ。」

「あ！！ねぇ‥‥これ、私つけてるやつだよ。ちょうどなくなりそうだったから、ありがと！」


え‥‥まじか。笑
まぁ‥‥結果オーライだな。


「クリスマスだし、どっかイルミネーション見に行こうよー！」


俺たちはアミの家でいつも通りダラダラ過ごしていた。


「クリスマスだからって外に出なきゃいけないってことないでしょ！！」

「でも、みんな普通は外行ってメシ食ったりしてるだろ！」

「人は人でしょ！！」

「え‥‥まぁ、そうだけどさ。」


俺はアミともっとクリスマスっぽいことをしたかったんだけどなぁ‥‥。


「今日親帰ってこないから、家にまだいていいよ‥‥。」


そういうことなら、早く言えよ。
かわいくねーやつ。


俺はアミと仲直りのキスから始めた。