ephemera
 ゆらゆらと立ち上る陽炎に包まれて、彼は海を見つめる。

 それを私は斜め後ろから見ている。


 陽炎はそこにあるはずのないものを映し出す。



 彼はいつも、陽炎と共にある。



*****終わり*****
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