苦しくて、愛おしくて
奈央はパパッと髪を乾かすと、タオルを洗濯する為にまた脱衣所へ下りていった。
再び1人になると、眠気を覚ます為に一度立ち上がって背伸びをする。
あー…油断した。
自分でもうたた寝するとは思っていなかっただけに、気づかないうちに疲れが溜まっていることに気づく。
「よし、観よ!」
パソコンを起動させてDVDをセットして。
忙しく動く奈央の横でボーッしていると、徐に奈央がベットへ上がり出す。
「え、なにしてんの」
「映画観るの」
「そこで?」
「此処で。凛も上がれば?
そこだと画面近すぎるでしょ?」
……オマエ危機感ゼロかよ。