不器用な悪女2



家に入ろうとする瑞姫を追いかけて腕をつかむ。





「えっ?」





驚いた顔をしている。





そんな顔をしていても可愛いと思う俺は末期なのか。






「家に着いてからで悪いんだけど今から少し話せないかな?」





俺が引き止めたのは瑞姫とゆっくり話がしたかったから。






今日でさよならなんて嫌だったからだ。






こんなチャンスを逃すわけにはいかない。



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