ツナグ。



「おい、その部活腐ってんじゃねぇか」



夜須の後ろから相川ではなく、島津アヤカが口を出した。




「腐ってねぇよ! 地区大会まで行ったもん!」 

「そこで終わるだろうな。お前がそれじゃ」

「ぐっ……」




冷たい一言で一蹴され、なおかつ、それが痛いくらいに正当なものだから、頭の弱い夜須は反論が出来なかった。

ただ、睨みを利かせるくらいしか反抗する術が見つからない。





「でも、そんな正当な事言ってるあんたも、中学は橘中だろ?」




相川は割って入るように口を挟んだ。




「え、橘中?!」



館内にいる相川除いた6人が驚きの声を露にした。

何せ、橘中は、全国大会の常連校で、中学でバレーをしていた人からするなら、遠い存在のような羨望の的なのだ。

驚く6人を他所に相川は続けた。
< 4 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop