ツナグ。
「おい、その部活腐ってんじゃねぇか」
夜須の後ろから相川ではなく、島津アヤカが口を出した。
「腐ってねぇよ! 地区大会まで行ったもん!」
「そこで終わるだろうな。お前がそれじゃ」
「ぐっ……」
冷たい一言で一蹴され、なおかつ、それが痛いくらいに正当なものだから、頭の弱い夜須は反論が出来なかった。
ただ、睨みを利かせるくらいしか反抗する術が見つからない。
「でも、そんな正当な事言ってるあんたも、中学は橘中だろ?」
相川は割って入るように口を挟んだ。
「え、橘中?!」
館内にいる相川除いた6人が驚きの声を露にした。
何せ、橘中は、全国大会の常連校で、中学でバレーをしていた人からするなら、遠い存在のような羨望の的なのだ。
驚く6人を他所に相川は続けた。