びっぐふぁみりー
「だいじょぶか?」
「なんとか」
あたしたち2人は電車に乗り換えた。
電車が揺れる度に押しつぶされそうになるし、フラフラする・・・
満員電車がこんなに大変だと思わなかった。
愛仁はあたしを自分の方へ引き寄せた。
「これならぐらつかないだろ」
「うん」
ドキドキしてるのがばれないように平静を装って答えた。
あたしの顔が愛仁の胸に当たり心音が聞こえた。
その心音がさらにあたしをドキドキさせた。