審神者、始めました

　その時、タッタッタッと軽やかな足音を立てて、口に私のタブレットをくわえたこんのすけが道場に駆け込んで来た。
　こ「審神者様。時の政府から、連絡が･･･」
　歩『政府から？報告書はきちんと締め切り前に出してるのに』
　こんのすけからタブレットを受け取り、連絡を見る。
　歩『えっ、報告会？』
　そう。そこには、報告会に出席せよという旨と秘密裏の会話をしたいという旨の内容が記されていた。
　歩『こんのすけ。大至急、広間に全員を集めて』






　歌「主。時の政府は何と？」
　細川忠興公を元主に持つ打刀、歌仙が私に問い掛けた。
　歩『これからは貴重な神気持ちとして、通常業務と併せ、ある重要任務が下った。その打ち合わせの為政府の報告会へ、供を連れて来いと書いてあった』