信愛なる君へ
「おっ!今年入ってきた子たち?相変わらずここは配属人数少ないな〜」
研究室に入ると1人の男の人が話しかけてきた。
「でも今年の2人は可愛いね!お兄さん嬉しいよ!連絡先交換しよ!」
「え、あの…」
「ちょっと!ヒデ!新しく入ってくる子を困らせないでよ」
男の人の後ろから話しかけてきた女の人は、とても綺麗な人だった。
綺麗すぎて思わず口を開けてしまう。
「ごめんね〜、こんなバカな奴がいて!とりあえず適当にかけてね」
「俺はバカじゃない、一周回って天才なんだ!なあ氷雨(ヒサメ)!?」
ヒデと呼ばれた人がさっきの無表情な彼を『氷雨』と呼び、同意を求めた。