信愛なる君へ


「太刀水(タチミズ)紡です、趣味は料理です!紡って呼んでください」

「紡って珍しい名前だね、覚えやすそう」

「はい、ぜひ仲良くしてください!ほら、咲笑の番」


トン、と背中を軽く押され、前に半歩でる。



「え…っと、菅原(スガワラ)咲笑です、趣味は特にないんですけど皆さんと仲良くしたいです。よろしくお願いします」

「サエちゃんか〜。名前はどう書くの?サエって名前結構いるよね」

「『咲』く『笑』顔と書いて咲笑、です。だから私いっぱい笑いますよ〜」


そう言って精一杯笑顔を見せる。



「そうなんだ、珍しいね!笑顔も可愛いし〜!よろしくね、咲笑ちゃん」

「……………………じゃあ自己紹介終わったし、解散するか」



そう言ってあの彼は解散の合図をかける。




「ちょちょちょ、待て待て!
いくらなんでも早すぎるだろ!」


そこにヒデさんが止めに入った。


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