信愛なる君へ
「…んだよヒデ……」
「飯!飯行こうぜ飯!」
「はぁ?今から?」
「たまには良いこと言うじゃん〜!行こうよ!ね、2人もいいでしょ?」
「私は大丈夫ですよ〜、咲笑は?」
「わ、私も大丈夫です」
「4対1で氷雨の負け〜!はいご飯いくよ!」
私は乗り気ではない彼の表情をチラチラと伺う。
しばらく眉間に皺を寄せ、口を開いた。
「仕方ねぇな…」
「やったー!じゃあどこ行く?あっ、2人とも何食べたい?」
「何でも大丈夫です」
「そうか〜、定番だけアレいっちゃう?」
「そうだな、まぁ何かあった時はアレって決まってるようなもんだし」
「アレってなんですか?」
私はおずおずと聞く。
「ふふふ…黙ってついてくるのね!」
私と紡は顔を見合わせ、少し不安になりながら先輩たちの後に続いて研究室を出た。