信愛なる君へ


「はいは〜い!じゃあ私言いま〜す!
ヒデね、こう見えても今の彼女と近々結婚考えてるんだよ〜!」

「えっ!?」

「あぁもうお前は!!!
……咲笑ちゃん、さっきはごめんね、からかったりして。でも、華の今言ったことは本当」

「結婚…するんですか?」

「彼女が4つ上でもう社会人やってるのもあるけど、俺も彼女も早く結婚したいって考えだからね…。就職決めたらするつもり」

「おめでとう…ございます?」

「ぶはっ!なんで疑問系なの(笑)」

「すみません(笑)
でも!そこまで考えてる彼女さんがいるのに私にあんな事言っちゃダメですよ〜!」

「はは、本当に悪いことしたね。気をつけます咲笑様…!」

「なんで様をつけるんですかっ(笑)」

「まあまあ、そんなことでヒデのこと許してあげてね」

「…大丈夫ですよ、そこまで怒ってたわけじゃないですし。びっくりはしましたけど」






嘘を、ついた。




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