信愛なる君へ
怒ってない、これは本当だ。
ただ…………ヒデさんが軽くそういう発言をしたことは許せないと思った。
だから、きっと私は怒っているんだろう。
少しばかりのモヤモヤを1人胸にしまい、みんなとの食事をまた楽しんだ。
「ーーーは〜い!と、いうわけで〜!
咲笑も紡も今日はついてきてくれてありがとうね〜」
「いいえ、こちらこそ奢ってもらってありがとうございます」
「気にしない気にしない!楽しんでもらえたら嬉しいよ〜!」
「俺も咲笑ちゃんと紡ちゃんが来てくれて嬉しいよ、今日はあんなこと言っちゃって本当に申し訳なかったけど、ありがとうね」
「ヒデさんってお酒入ると真面目になるんですね…」
「紡ちゃん酷いな〜!俺はいつでも真面目だよ」
「えぇ〜?どうなんですか、氷雨さん」
紡が氷雨さんに話を振る。