信愛なる君へ
「こ………れは…?」
「真実さんにはよーく身に覚えがあると思うけれど?」
ーーー相手の浮気が分かったのはあの時。
真実さんと身体を重ねていた時、ふいにポツリ、と呟いたのだ。
「アヤッ………!」
「え……?」
「あっ………や、違う…!」
その場で一生懸命に弁明していたけれど、そんな事があって疑わないわけがない。
疑い始めて今日までは時間の流れが早かった。
………それと同じくらい、気持ちが冷めるのも早かったのだ。
「あの日からしばらく貴方の様子を見させてもらいました。この『写真』はその証拠です」
数十枚にわたる、相手の浮気写真が床に広がる。