信愛なる君へ


「思うように実験データが取れなかったみたいでさ…ここ一週間ずーっと研究室に寝泊まりしてるんだよね」

「華さん!寝ましょう!2時間でも!!」

「え〜?私今寝たら多分ずーっと起きないわよ〜?」

「うっ……そ、それは…」

「起こしてやるから寝ろって」

「じゃあ咲笑と一緒に寝るわ」

「咲笑ちゃん巻き込んでないで寝ろよ…」


そう寝るように促され、華さんは少し眠ることになった。



「そういえばヒデさん…」


研究室の奥に寝に入った華さんを背にヒデさんをチラッとみる。


「え?なに?俺の顔がカッコいいって?」

「アーカッコイイデスキャーステキ」

「棒読み過ぎるでしょ咲笑ちゃん…」

「そうじゃなくて!隈!」

「へ?」

「ヒデさんも隈ができてますよ、寝てください」



私はヒデさんの目をじっとみる。


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